セーターをクリーニングに出したいけど、トラブルが心配。
特に、カシミアなどの高級素材が入ったセーターやカウチンセーターなどは、縮んだり、型崩れしたり、また毛玉ができることもありますね。
この記事では、セーターをクリーニングに出した際のトラブルと対処法、また自宅での洗い方についてお話しします。
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起こりがち!セータークリーニングのトラブルにあったら・・・
大切なセーターだからクリーニングに出したのに、縮んだり型崩れしたりして戻ってきたらショックですよね。
そんなクリーニングのトラブルへの対応と、クリーニング店の選び方についてまとめました。
クリーニング店との話し合いはなるべく数字をもとに
まずはクリーニング店に電話してセーターの状況について話しましょう。
クリーニング店では、セーターのクリーニングを始める前に採寸して、仕上げに形を整える際参考にしていることが多いそう。
それらの数字を元に客観的に話を進めます。
折り合いがつけば、無償で直しをしてくれることもあります。
セーターなどの仕上がりについてクリーニング店に賠償を請求するのは難しい
クリーニング店の説明で納得できなければ、縮みや型崩れをなおすための再仕上げを依頼しましょう。
その仕上がりにも納得がいかない場合は、クリーニング店に賠償を請求したくなりますよね。
しかし、この賠償請求、実はたいへん!
クリーニング店の過失認定や商品の現在価値など考慮しなければならない点が多く、充分な金額が補償されることはまずありません。
残念ですが、もめるより諦めた方がはやいというのが現実です。
でも着なくなってしまったり、捨ててしまったりする前に下項「セーターの洗濯に失敗した時試す方法」を試してみてくださいね!
LDマークやSマーク付きのクリーニング店は安心
セーターのクリーニングのトラブルを避けるために大切なのは、信頼できるクリーニング店を見つけること。
LDマークやSマークを掲示していることも信頼できるお店としての判断基準の一つになります。
- LDマーク
「Laundry」のL、「Drycleaning」のDを合わせたマーク。
全国クリーニング生活衛生同業組合の加盟店であることを表します。
加盟店では「クリーニング事故賠償基準」に基づき、トラブル対応をすることが義務付けられています。 - Sマーク
「Safety=安心」、「Sanitation=清潔」、「Standard=確かな技術」のSを表しています。
厚生労働大臣認可の標準営業約款制度に基づいて営業していることを表すマークです。
クリーニング店だけでなく、飲食店や理容店、美容室などにも導入されています。
セーターのクリーニングや洗濯頻度はひとシーズンに一度でOK
セーターって、肌の上に直接着るものではないので、汗などはあまり気になりませんよね。
着用後除菌消臭スプレーなどをかけて陰干ししておけば、クリーニングや洗濯はひとシーズンに一度での頻度で大丈夫です。
あまり頻繁なクリーニングは、どうしてもセーターの風合いを損ねてしまいます。
カシミア・バルキー・カウチンなどセーターのクリーニング料金は素材とデザインによって変わります
セーターの素材で多いウール。
一口にウールと言っても、動物の種類、毛の部位などで細かく分けると3,000種類以上になるってご存知ですか?
このうち、獣毛系といわれるビキューナ・カシミア・モヘア・アルパカ素材等のセーターは、高価で繊細なため、クリーニングが特別仕上げ料金になる事が多いよう。
また、バルキーやカウチンセーターのように、太めの毛糸でざっくり編まれたものや、マキシ丈(長い着丈)も特別料金となります。
- 普通仕上げ 約350円~600円
- 特別仕上げ 約900円~1,200円
- 手編みの場合 約1,000円~1,900円
- バルキー・カウチン・マキシ 約1,000円~1,900円
- ビーズ・スパンコール付 +350円~+500円
セーターの自宅洗いは、洗濯タグを確認してから
アクリルや綿素材のセーターで、タグに水洗い可の表示があれば、クリーニングではなく自宅で洗濯することができます。
【セーターの手洗いの手順】
- 洗面器に30度以下の水を入れ、おしゃれ着用洗剤を溶かす
- 畳んだセーターを洗濯液に浸す
- 畳んだままの状態で優しく20~30回押し洗い
- 水を替え、数回軽く押しすすぎをする
- 柔軟剤を溶かした水にセーターをつける
- 脱水機で20秒ほど脱水するか、バスタオルで巻いて水気を取る
- アイロンをかける場合は、セーターから少し離した位置からスチームをつかってシワをとる
- ハンガーにかけず、日陰で平干しする
セーターは伸びないことが大切なので、ハンガーではなく平干しをすることが大切です。
水洗い不可のセーターを家で洗濯するには、素材・形・色落ちするかがポイント
洗濯タグを見ると、水洗い不可のセーター。
もうドライクリーニングしかないの?というと、そうでもありません。
以下の条件に当てはまれば、セーターの自宅洗濯も可能。
ただし、自己責任の範囲内で行ってください。
洗濯しない方が良いセーターの素材
セーターの素材で、水に弱いとされるもの。
代表的なのは、絹・ウール(ウォッシャブルウール・イージーケアウールを含む)・レーヨン・キュプラ・アセテートです。
また、一部に革を使っているような製品もやめておいた方が無難です。
毛足の長いセーターも、もとの形に戻らない可能性があるので、クリーニング店に任せましょう。
色落ちするセーター
色落ちの可能性が高い濃い色のセーターもやめておいた方がベター。
もしどうしても、セーターを洗濯したい場合は、色落ちチェックをしましょう。
セーターの目立たないところで、使用する洗剤をつけて5分ほど置いたら、ティッシュでふき取り色が落ちてないか確認します。
凝ったデザインのセーター
セーターに飾りがついていたり、複雑な形をしていたりする場合も、クリーニングに出した方が無難です。
セーターの洗濯に失敗した時試す方法
最初にお話ししたように、自宅洗濯でも「縮む」「型崩れする」「毛玉ができる」とセーターがらみのトラブルは多いもの。
クリーニング店になおしを依頼をする方法もありますが、料金は約2,500円~3,500円前後。
そこまでするのもなあ・・・という場合のお試し方法を紹介します。
また、クリーニングでどうしても納得できない仕上がりになってしまった時にも、最終手段として試してみてくださいね。
セーターの縮み・型崩れはトリートメントと熱でなおす
セーターの自宅洗いに挑戦したら、やっぱり縮んじゃった・・・型崩れしちゃった・・・ショックですよね。
縮んでしまった場合は、トリートメントを溶かしたぬるま湯にセーターを30分ほど浸してから脱水、平干しという方法があります。
これは、トリートメントのシリコン成分に、絡まった毛をほぐす効果があることを利用したもの。
肩や袖口、裾などが伸びて型崩れしてしまった時は、その箇所にアイロンのスチームだけをあててみましょう。
霧吹きで軽く濡らしてからドライヤーの風をあてても同じです。
ただ、いずれの方法も改善策であり、元通りとはいきません。
セーターの毛玉取りはやりすぎに注意
着用や洗濯の摩擦で、気づけばセーターが毛玉だらけ。
気になりますよね。
家電量販店では電気式の毛玉取り器も販売されています。
身近なところでは、台所用スポンジの固い面やラップのカッター部分などを使ってみましょう。
セーターの表面を優しくなでることで、毛玉が取れます。
毛玉とりは、加減が大切。
やり過ぎると生地を傷め、穴をあけてしまうことがあります。
こうなるとかけはぎという修理に出さなければなりません。
このかけはぎ、高度な技術を必要とするため、1㎝で約8,000円、2㎝で約12,000円もかかってしまうんですよ!
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セーターをきれいにするには、クリーニングと自宅洗濯、両方を考える
セーターは、伸びやすいので、クリーニングでもお家洗いでも、注意しないと失敗しやすいもののひとつ。
そのため、>良いクリーニング店を選び、自分で洗濯する時は素材などに気を付ける
クリーニングに出すときは、LDマークやSマークがついた良いクリーニング屋さんを選ぶようにし、店員さんに仕上がりについてしっかり伝えるようにしましょう。
家で洗う時は、洗濯タグと素材、デザインをチェックし、洗えるものかどうか判断します。
セーターをきれいに保つために、どちらも選べるようになっておくと、便利です。
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