こんにちは!元クリーニング店長ザブ子です。
さて、みなさん「ファブリーズ」はご存知ですよね。
松岡修三さんのCMでもおなじみの、洗えないものを消臭・除菌してくれる人気の商品です。

でも、ちょっとまって!!
使い方に気をつけないと、シミになっちゃいますよ。


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夏の日の汗とファブリーズ

ある日、半べそ顔でお店にやってきたお得意様の〇田さん。
オシャレな丸メガネがトレードマークの、おじさまです。

〇田さん「店長~~ちょっとこれ何とかしてよ~」
店  長「どうしましたか?〇田さん」
〇田さん「たいへんなんだよ~ファブリーズしたら、シミになっちゃったよ~」
店  長「わぁ・・・本当だ・・・どうしたんですか?」
〇田さん「暑い日で、汗もかいたからファブリーズしたんだよ~」
店  長「これは麻ですよね・・お色は生成りですね」
〇田さん「そうなんだよ、取れる?なんでこんなシミになったの?」

〇田さんは、お気に入りのスーツにシミができてしまって大ショックです。
そして、なぜシミになったのか、その原因を知りたいのです。

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ファブリーズはシミになる?

それまでにも、ファブったらシミになるケースは、実は時々ありました。
(P&Gさん、ごめんなさいね)

よくある素材としては、絹やレーヨン、トリアセテートなどの薄めの生地。
これらは、ファブリーズじゃなくても、水でもシミができやすい素材です。
ちなみに、水でできるシミはウォ-タースポットと言います。
そもそも、なるべく水に濡らしてはいけない素材なんですね。

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汗で変化してシミになる

でも、今回の〇田さんのジャケットは、麻素材でした。
ファブリーズの成分は、トウモロコシ 由来消臭成分と有機系の除菌成分以外は企業秘密です。
ですから正確には分かりかねますが、汗と反応してできたシミだと考えられます。

さらに、シミが大きく目立つことになったのは、そのお色です。
生成りやアイボリー、もちろん白や薄いグレーなどは特にシミが際立つ色なのです。

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ファブリーズのシミ、とれますか?

とにかく早めのお手当が肝になります。
裏の選択表示をみて、洗える素材ならばほとんどは水洗いで取れるはずです。

水で洗えない素材は、何もせずプロにお任せください。
自分で擦ったり、間違った洗剤を使ったりしては手遅れになりますよ。
プロはウエットクリーニングや染みぬきなど、シミの状態にあった対応をします。

時間がたってしまったものは、残念ながら取り切れない場合もあります。
〇田さんのスーツは、染み抜き代¥1,080で綺麗になりました。

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消臭・除菌剤は一時的なものです

今回のケースからも、むやみな消臭・除菌はしないほうがよいですね。
まずは、洗濯表示を確認しましょう。
生地が薄地だったり、心配な時は裏の裾など、目立たない場所に一吹きお試しです。

そして、あと注意したいのは、その色です。
白、アイボリー、など薄い色は特に目立ちますのでご注意ください。

また、ファブリーズは消臭除菌効果はあっても、汚れや匂いの元がなくなる訳ではありません。
それも忘れないでくださいね。

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