みなさんこんにちは~元店長ザブ子です。(✿✪‿✪。)ノコンチャ♡
突然ですが、礼服のクリーニング代って高いと思ったことはありませんか?

礼服って、スーツみたいなものですよね。
それなのにスーツと礼服では700円~1,000円程度違うんです。
これってどうしてだと思います?

要は礼服とスーツでは、洗いも仕上げも違うからなんです。
では、なぜ、どう違うのか?をザブ子が紐解きます。

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礼服だけどスーツで洗ってよ!!

ザブ子がクリーニング現役だったころのお話しです。

ザブ子 「では礼服を1着ですね~1,200円になります」
お客さん「え?!高いわねぇ~スーツで800円じゃないの?
ザブ子 「すみませんがこちらは礼服なので1,200円になっちゃうんですよ」
お客さん「だって、スーツと変らないじゃないの!スーツでいいわよ」
ザブ子 「あの、スーツと礼服では洗いも仕上げも違うんです。
     なのでお値段も違っちゃうんですよ~」
お客さん「いいのよ~これ、もう古いんだからスーツで洗ってよ

というやり取りがあって、以下の礼服の扱い方を説明をしたんです。

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スーツはスタンダード・礼服はデラックス

スタンダードコースとデラックスコースには作業にこんな違いがあるのです。

きれいな洗濯液で洗う

ドライクリーニングは、水ではなく石油系溶剤を使います。
石油系溶剤はろ過したり、綺麗にして何度も使いまわすんです。

なので、洗う順番は⓵白いもの⓶デラックス⓷スタンダードとなります。
綺麗な溶剤で、デラックスのみで洗濯槽を回します。

アイロンは手仕事です

スタンダードのスーツは機械プレスでアイロンをします。
一方、デラックスは職人さんが手仕上げしています。

防虫加工や撥水加工などのオプションも

防虫加工や撥水加工、折り目加工などのオプションが料金に含まれていることもあります。
礼服は着る機会も少ないので、次に着る時までにトラブルが発生しがちです。
クリーニング店よって含まれる内容は違いますからご確認を。

礼服には不織布の保護カバー

スタンダードは、ビニールの汚れよけのカバーですが、不織布のカバーは通気性がよくそのまま保管できるのです。
礼服はいつ着るかわからないので、保管期間も長くなりがちです。
不織布のカバーは便利ですよ。

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礼服をデラックスにする理由

礼服とは黒く無地で光沢感の少ない素材でできているもの、冠婚葬祭で使用するものです。
普通のスーツが仕事着として毎日のように着るのに対して、礼服は結婚式やお葬式など大切な場面で着ます。

体型が変わらない限り買い換えない方も多く、長い間着ることになりますよね。
長く着るものだから、高級品として大切に取り扱うのです。

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色に一番違いが出る黒

実際に、礼服と黒のスーツの色は、同じ黒でも違います。
2つを並べて比べると礼服のほうが黒が濃く、スーツは少しグレーにも見えます。

高級なものほど、黒が深いとも言われます。
礼服は深い黒にするため何度も染めるものもあるんです。
暗い所ではわかりにくいかもしれませんが、明るい場所に出るとよく分かるんですよ。

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礼服はデラックスがベストです

先にお話ししたお客様も説明に納得して、結局は礼服仕上げで出してくれました。
でも、お客さんによっては「普通でいいから」とスタンダードにする方もいます。
これは、クリーニング屋さんによって対応が違う所です。

「礼服は礼服」でしか預からないクリーニング屋さんも少なくありません。
それは、スタンダードで扱った時の仕上がりが、やはり礼服には物足りずクレームになるケースもあるからです。

特別な時に着る礼服、そして長く着ることになる礼服です。
間違いのないお手入れをして、大切にお付き合いして下さい。

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