引き取りに来ない洗濯物!保管期間はいつまで?というニュースが気になる。
クリーニングに出したまま、うっかり忘れちゃって~という経験ありませんか?
うっかり忘れて2,3ヶ月・・・さらに1年、2年なんてことも!
慌てて取りに行ったけど「処分されていた」「シミが」「カビが」なんてトラブルも多発!
では、どのくらいなら預かってくれるのか?処分されてもしょうがないのか?
取りに行かないお客が悪い?処分したクリーニング店が悪い?
気になるニュースを調べてみました。
(出典元:YAHOOニュース引き取りに来ない洗濯物!保管期間はいつまで?)
また、後日岐阜新聞にもこんな記事が!
(出典元:岐阜新聞webクリーニング店9割に放置衣料 保管スペースに苦慮)
スポンサードリンク
クリーニング事故賠償基準では90日以降は処分してもよい
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が定めたクリーニング事故賠償基準では「クリーニング業者が洗たく物を受け取った日より九十日を過ぎても仕事の完成した洗たく物を客が受け取らず、かつ、これについて客の側に責任があるときは、クリーニング業者は受け取りの遅延によって生じた損害についてはその賠償責任を免れる」とある。
これに従えば「引き取り日から90日過ぎたものは捨てられても文句は言えない」ということになりますね。
民法では預けた人にその所有権があるから処分できない
ところがだ!民法では預けた衣類の所有権は預けた人にあって、所有権に時効はないのだ。
さらに、「クリーニング業法」にも保管期間の規定はありません。
なので各クリーニング店毎に決まりを作って、店頭の見える所に貼って告知するのだという。
その決まりはクリーニング店によって1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、さらに保管料が発生したりと様々だ。
でも実際はお客さんとのトラブルを避けるため、簡単には処分もできず、長々と保管しているのがほとんど・・・
これがクリーニング店泣かせの現状だそう・・・
中には50年も預かりっぱなしのものも・・・
2019年の8月に、全国のクリーニング店でつくる全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が初めての実態調査をしたそうな。
すると「数か月以上、保管している衣類がある」と答えた事業者が全体の9割だったという。
さらに、預かりっぱなしの衣類が100点以上預かっている事業者が7.8%、200点以上が2.4%で、合わせて10%以上。
保管している期間は10年以上が全体の40%を超え、25年以上が5.9%に上り、中には「50年」の強者もいた。
ちなみに、品物の種類は「ワイシャツ・ブラウス」が68.6%と最多です。
「布団類」が42.4%、「じゅうたん・カーペット」が32.4%と、かさばる品物が預けっぱなしになっているのがわかりますね。
預けっぱなしでトラブル多発!
こうなるとうっかり忘れてしまったのか、わざと放置しているのか色々なケースがあるようです。
預けっぱなしのケースには実はトラブルもとても多いのです。
例えば、1年後取りに行って衣類にカビが生えているケースなどですね。
お客側からは「衣類がカビだらけだ、どうしてくれる!」となりますが、クリーニング店側からすれば、1年もたっている品物を保証などできない、といったような具合です。
一般的にクリーニング店は決めた期間は保管して、一定時間過ぎた時にお客さんに引き取りの連絡をします。
そこで引き取りの無い場合以降は、クリーニング店は免責なのです。
でも、「聞いていない」などお客さんが納得しない場合も少なくないのが現状です。
今後は業界として処分できるような働きを
とにかく預けっぱなしの衣類を保管するスペースが大変!でも処分できない!という状況をなんとかしたい。
そこで全国クリーニング連合会は弁護士や大学教授、アパレル業界を交えたガイドライン検討委員会を設立して、近々一定のルールを取りまとめるとのことになりました。
処分可能な経過期間を年単位にする、処分前に連絡をする、ルール周知を徹底するなど、顧客の権利に配慮しつつ、処分する方向になっていくらしい。
クリーニング店の保管場所に苦慮する状況が変わっていくといいのですが・・・
要は預ける側のモラルの問題じゃない?!
こういったケース、みなさんはどう思われますか?
私は、個人的にはお客さんのモラルの問題だと感じました。
クリーニングに預けた時には、仕上がりの時期も明記されていますよね。
それを預けっぱなしにすれば、当然保管するスペースにも費用はかかります。
都心部ならなおさらです。
まして、約束の期間を過ぎたものを適温、適湿、シワのないように保管しろという事に無理があると思いませんか?
保管が必要なら保管付きのプランを選ぶ
もし、収納スペースがなく、保管環境に不安があれば保管付きのプランをおススメします。
今人気のある保管付きのプランは、保管料込みで希望の期間預かってもらえます。
これなら衣類に適した環境で保管されて安心だし、この場合もし返却時にシミやカビなどがあっても相談にのってもらえますよ。
入院などの緊急時には1本お電話を!
とはいえ、もちろん何か事故や病気など不測の事態で取りにいけないこともあるかもしれません。
そんな時にはクリーニング店に1本電話をしましょう。
そこで事情を話せば大概は保管してくれるはずです。
宅急便で送ってくれる場合もあるでしょう。
とにかく何らかの連絡をすることが大切なんですね。
大人として常識ある振る舞いを心掛けたい
今回のニュースを読んで、街のクリーニング屋さんのご苦労が垣間見れました。
そんなご苦労を思い、自分のうっかりも気をつけなくてはと反省。
合わせて、統一された法律で決めていかないと解決しないかもしれませんよね。
だって50年も預けっぱなしの洋服が処分できないなんておかしいですから・・・
まして放っておいた衣類の仕上がりにクレームなんて変じゃない?
大人の常識の必要性を、強く考えさせられたニュースでありました。
スポンサードリンク