こんにちは~お変わりありませんか?元店長ザブ子です(∩´∀`)∩
クリーニング屋さんの特急コースってご存知ですか?
通常は明日仕上がる所を、今日の夕方仕上がっちゃう特別なコースです。
スピード仕上げとか即日仕上げなど呼び方はいろいろですね。

あ、使った事あります?
最近は特急料金がかからないお店もあるし、なら特急で出すわ!という方もいますよね。
特急扱いには、ちょっと思う所あり、ザブ子一言申し上げまする~

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便利な特急仕上げ

クリーニングって、通常午前中に預かって翌日の夕方お返しするお店が多い印象です。
もちろん、お店の事情によって仕上がりが早かったり、遅かったりしますよね。

例えば、お店に作業場が隣接していれば、当然仕上がりも早くなります。
そもそも、その工場で扱う品数によって、洗う時間、乾かす時間、仕上げる時間など計算して、確実にお約束できる時間を設定しています。

本来特急仕上げは、特別急ぐ事情がある方のための特別なサービスでした。
例えば「急なお葬式ができた」とか「スーツの枚数が少なくて何とか月曜日に着ていきたい」
などの困った時のためのサービスだったんでしょう。

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お客さんのニーズも変わり・・・

でも、今は特別な理由はなくても特急仕上げを希望する方が増えましたよね。
特に「特急料金」がかからない店も多いので「特に急がないけど特急で」という感じです。

それは確かに仕上がりは早い方がいいし、お店が行っているサービスだから「特急コース」にするのが悪いとは言いません。
朝、出がけに出して、仕事帰りに受け取れれば楽ですもんね。
家事が忙しい奥様も、夕飯の買い物帰りに受け取れれば無駄がありません。

でも、急ぐという事は、本来かけられるはずの手間や時間がかけられないという事にもつながるんですよ。

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ご存知でしたか?急いだことのデメリット

生地に負担がかかります

クリーニングで一番時間がかかるのは、洗いでもアイロンでもなく乾燥です。
乾きにくいコートなどは、特に乾かすのに時間がかかります。

でも、特急仕上げは早く乾燥させたいので、高温の乾燥機で乾かします。
本来自然乾燥や低温でじっくり乾かす所を、時間短縮で高温乾燥しなければなりません。

シミ抜きはほぼできません

本来はなるべくキレイにしてお返しするのがクリーニング屋のお仕事です。
ちょっとしたシミなら、洗う前の下処理や、少しの手間でできる染み抜きなら通常のサービスで処理します。
でも、特急仕上げだと完全にシミを取る時間はありません。

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とにかくスピード重視の特急仕上げ

もちろん、クリーニング屋もなるべく綺麗にしたいと思っています。
でも、特急コースの場合は、お客さんとのお約束の優先順位の1位は納期です。
お約束の時間に仕上げるのが最も優先されるんですね。

通常仕上げの他のお客様の品物を飛び越えて、スピード仕上げの作業をするんです。
仕上がりや、汚れ落ちは単純な工程のみになってしまいます。
ですから、気になる汚れがあるものや、特殊な素材、大切なものは特急コースは避けましょう。

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特急コースあるあるエピソード(^_-)-☆

朝12:10 駆け込みで来店されたおばさま
ちなみにザブ子店、特急コースは12時が〆切です。

おばさま「これ特急でお願いね」
ザブ子 「すみません、特急は12時までなんです」
おばさま「これ明日着なくっちゃいけないのよ~頼むわ~」
ザブ子 「わかりました。では今日の5時に仕上げますね」

夕方17:30  おばさま、まだ来店せず・・・
さらに18:00  おばさま、未だ姿は見えず・・・
そして19:00  おばさま、どうしたのかな・・・
ついに19:30  閉店30分前 おばさまへ電話をするザブ子

ザブ子 「もしもし〇〇クリーニングでございます」
おばさま「あぁ、クリーニング屋さん?あれね、あれ別の着るからいいわ~
     明日取りに行くわね~(ガチャ!プープー😢)」

こんなことは日常茶飯事でしたね(笑)

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特急コースにするな!とは言いません

でも、急ぎで出すなら取りに行きましょう!
その特急のために、後に回された人もいるんです。
クリーニング屋では待っていますよ。

そして、特別急がないなら通常で出しましょう。
それが、お洋服の長持ちにつながりますからね。

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