普通の衣類以外に特殊なものを洗うクリーニングがあります。
自宅ではなかなか洗えないものや、大きくて扱いにくいものなどがあります。

特殊な技術が必要なので、クリーニング店によって値段や取り扱い方法も違います。

また、特殊クリーニングの中には特殊加工もあります。
通常のクリーニングでは足りないものを、特殊加工でプラスします。

スポンサードリンク

モノ別の特殊クリーニング

通常の衣類ではなく、ドライクリーニング・ウェットクリーニング・ランドリークリーニングで洗濯できない製品(特殊品)をきれいにするための方法です。

特殊品の例としては、家庭では洗えない素材や、着物、毛皮、革製品やカバン、靴、ぬいぐるみ、また、絨毯などのように大型なため、家庭で洗いにくいものがあげられます。

絨毯・カーペット・ラグ

掃除機をかけてもホコリやダニがとれにくい絨毯・カーペット・ラグも、特殊なクリーニングのひとつです。

床に敷くので汚れやすい上に、大きくて自宅では洗えないものがほとんどです。

ペルシャじゅうたんや段通など、高級なものはクリーニングの中でも専門技術が必要なので、クリーニング代も割高になります。

革ジャンパーやコート、小物

スエードやヌバックなど、洗いにくい革製品もクリーニングすることができます。

革の種類によって、クリーニングの工程や値段も違いますよ。
銀面とよばれる牛革は比較的安価ですが、柔らかい羊革やスウェードは高額になることが多いです。

毛皮・ファー

動物の毛で出来た毛皮やファーは、洗うというよりも、ついたホコリなどをパウダーなどでからめとって落とします。

最近安価で広く出回っているラビットなどは自宅洗いも可能ですが、その他のものは専門家に任せたほうが良いようです。

着物

着物は、絹などの素材でできていることが多く、何枚も生地を縫い合わせることから、構造も複雑です。

着物をそのままクリーニングする方法と、反物に戻してから水洗いして仕立て直す「洗い張り」という方法があるのが特徴です。

布団

布団は、大物で、なかなか家で洗うことができません。
布団の種類によって洗い方も異なるため、クリーニング料金も変わってきます。

真綿の敷布団やキルティングされていないものは、クリーニングでも洗いにくいようですね。

バッグ

綿やポリエステル、皮革など、いろいろな素材のバッグは特殊なクリーニングをします。

バッグをクリーニングする以外にも、取っ手や金具、ファスナーをつけかえる修理や、色がはげた部分を補正してくれるオプションもあります。

カーテン

レースや、裏地・装飾付、遮光タイプなどがあるカーテンは、洗い方も特殊です。
大きさによっても、クリーニング料金が変わります。

カーテンは家庭の中でも過酷な環境に晒されていると言われます。
直射日光で変色や生地の傷みが出ていることも多いので、クリーニングでも元には戻らない場合も多いのです。

靴類(スニーカー・ミュール・パンプス・ブーツ)

靴は、様々な形、素材、形状のため、特殊なもののひとつ。
汗やカビなどの除去から、かかとなどの補修までしてくれるクリーニング店があります。

靴は衣類と違って、洗ったからといって新品同様キレイになるとは限りません。
変色や傷みなども考えて、仕上がりを相談した方がよいようですね。

ぬいぐるみ

ぬいぐるみは、頭と胴体などパーツが分かれていて、素材もいろいろある特殊なものです。
水で丸洗いしてくれたり、修理をしてくれたりするクリーニング店もあります。

ベビーカー・チャイルドシート

繊細な赤ちゃんの肌にふれるベビーカー。
ミルクなどの食べこぼしや汗、ダニなども気になります。
特殊なベビーカー、チャイルドシートもクリーニングできます。

ドレス

パーティドレス、ウェディングドレスは、レースやフリル、スパンコールなどの装飾品がついている特殊な衣類です。

クリーニング代も、ドレスによって様々です。

剣道の面・胴・甲手

汗がたまりやすい剣道の面、胴・甲手などの防具。
湿気から、カビも生えやすく、臭いも強くなる傾向が。

特殊なクリーニング方法で、水洗いをしてくれるクリーニング店があります。

目次に戻る

加工別の特殊クリーニング

特殊クリーニングには様々なものがあります。
それぞれの加工別にまとめてみました。

防臭・消臭

洋服についたイヤな臭いを消したり、臭いがつかないように防止したりする加工です。

焼肉やタバコなどの外部からの臭いもさることながら、ワキガや加齢臭が気になる方にも適した加工方法です。
クリーニング代は、通常のクリーニング料金+1500円~となっています。

Wクリーニング

汗などの水溶性の汚れと、食べこぼしの油のような油性の汚れを落とすクリーニングです。

このシミはどちらの汚れかわからない時、臭いが気になる時はこのクリーニング方法を選ぶとすっきりときれいになる可能性が高いです。
ドライクリーニングとウエットクリーニングのお互いの得意な汚れを取り合う理想的なクリーニング方法です。

撥水加工

撥水加工は、雨や雪などはもちろんのこと、食べこぼしなどからも衣類を守ります。
お子さんの衣類に撥水加工をすると、また汚して~!というイライラから解放されるかも。

市販のスプレーと比べると、クリーニング店の撥水加工は、水はじきの期間が長いです。
料金は、物によって変わりますので、下記を参考にしてみて下さい。

  • ズボン/パンツ/スラックス 400円~
  • ジャケット 600円~
  • コート  1000円~
  • スキーウェア 1000円~

防虫加工

通常の衣類と比べて、着る頻度の少ない礼服や、虫が食いやすいウールやカシミヤ素材の衣類に適しています。

クリーニング店の防虫加工は、気化しないので、長持ちしやすいです。
料金は、600円~。

礼服の場合は、他の衣類と一緒に洗わないなど特殊なクリーニング方法をとるので、加工も1500円~を見ておきましょう。

特殊染み抜き

食べこぼし以外にも、インクやさびなど、シミに合った特殊な薬品を使って洗います。
染みの種類や大きさ、どんな衣類についているかによって料金は変わってきます。

シミの大きさやついたものによって、小さいもので500円~3,000円程度まで様々です。

折り目加工

パンツに折り目をつける加工です。

クリーニング店によっては、ズボンに特殊な樹脂を生地に入れる事で、半年~1年くらい折り目がもつ加工もあります。
料金は600円~です。

デラックス(ロイヤル)クリーニング

高級品やデザインが凝ったものなどを素材に合わせて洗ってくれるクリーニング加工です。

特徴としては、通常のクリーニングとは異なる型崩れのしにくい厚手のハンガーや包装紙などを使う場合が多いです。
物によって値段に差はあるものの、クリーニング料金+600円~です。

修理・補正加工

ほころびやほつれ、色の補正や変更、ファスナー交換やサイズ直しなどもあります。
クリーニングするついでに、修理をするので、いつまでもきれいな状態で使えます。

料金は、物やブランド、素材によってかなり違います。

防炎加工

カーテンなどを火から守るためにする防炎加工。
大きさや、素材によって料金も変わります。

取り扱いしているお店が少ない加工なので、確認が必要ですね。

オゾン溶水洗浄+抗菌加工

オゾン溶水の主成分は、水と空気で添加物なども使用しておらず、洗剤のような残留性がないので、赤ちゃんにも安心です。

カーペットやぬいぐるみなどに適しています。
料金は、大きさなどによってまちまちです。

パウダークリーニング+グレイジング(起毛加工)

毛皮に使用される加工で、トウモロコシやクルミなどの穀物を細かくしたパウダーを毛皮と一緒に洗濯機に入れて、パウダーに汚れを付着させます

その後、グレイジング加工で起毛させます。
料金は、毛皮のランクによって異なる場合が多いです。

この加工は毛皮のなかでも専門の技術なので、時間と金額がかかる加工になりますね。

スポンサードリンク